2008年01月28日

互恵の糸

最近、問題化している外国人技術

研修生制度を焦点にしたドキュメント番組

(福井テレビ制作)がフジテレビ系列の

ドキュメンタリー大賞を受賞した、ということで昨日の4時から放映していました。

福井市の山村で過疎地にある縫製工場で働く3人の中国人研修生たちの姿を通して人手不足と

に単価交渉に苦しむ日本の中小企業と、出稼ぎ目的で働きに来ている研修生との微妙な関係を表現

した番組でした。名古屋に所要で出かけていた私は車を止めて1時間20分見入ってしまいました。

日本と中国との間で技術移転の目的で結ばれた3年間の研修制度。

現実は様々な問題が浮き彫りにされているのを見聞きします。

しかし、山村にある縫製工場で働く3人の中国人女性と縫製工場の社長や奥さんとは

良好な関係を保つことができていました。そこには人と人の思いやりで成り立っていました。

問題が起きるのは安く使おうとする日本の中小企業と楽して収入を得ようとする中国人の研修生

との間で起きるようです。

中国では今、猛烈な学歴社会とインフレが加速しています。

番組で取り上げられた3人の研修生は子供を進学率の高い学校に越境入学させるために

日本に出稼ぎにきていました。

4年前に北京の税務署や会計事務所の見学に行ったことがある私は、新旧入り混じった建物を見て

違和感を持っていたのですが、あれから経済成長はかなりの速さで加速して貧富の差がますます

激しいものになっているようです。

中国人の優秀さは当時も驚いたほどですが、農村部に住む大多数の人たちは取り残されている印象

を持っていました。

この2年ほどで物価も5倍に跳ね上がり農家の家計は圧迫の一途を辿っています。

中国の政策を云々いうつもりはありません。この現象は日本の数十年前の数十年を一気に数年

で通り過ぎようとしている様子を見てなんだか息苦しく感じたのは私だけではないと思います。

経済の成長はほんとに人を豊にしているのかと感慨深くなってしまいました。

やっぱり見ていて心地よかったのは、縫製工場で自主的に働き電気を節約しながら

「会社の利益は私たちの利益、社長の利益は私たちの利益」と言って夜遅くまで働く

3人の中国人の女性研修生の姿でした。

国は違えど「自利利他」は人間の基本なのだと改めて思いました。















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この記事へのコメント
設備屋にとって中国人の雇用は
やはり難しいってことでしょうか・・・?
技術を伝授してから採算がとれる
形となる職人にとって
これからって時にお国に帰られてしまうのは
ちょっと悲しい現実・・・。
                      シモムラ
Posted by シモテックシモテック at 2008年01月29日 06:46
シモテック 様
コメントありがとうございます。
研修制度を受けられる業種はこちらです。http://www.osaka-office.com/gaikokujin/shokushu.pdf
様々な問題はあるようですが、出会いもあるようです。
豊田市のある部品製造会社は中国人の留学生と出会って
中国進出を始めています。いろいろな考え方がありますね。
Posted by 大宮龍幸  at 2008年01月29日 09:42