2008年02月16日

余命1年



私共のお客様で過去、何度かカラオケ大会に出場

しては優勝して海外旅行や賞品をゲットするという

経歴の方がおられます。


今は本業の方が忙しくてあまり力を入れることができないでいますが、数年前までは定期的に

ライブ活動を行い、会場がいっぱいになるほど歌はもちろんのことルックスも俳優のようなカッコ良さ

を持ち合わせた50歳半ばのダンディーな方が確定申告の件で先日事務所にお見えになられました。

「1月下旬に久しぶりにライブをやったんだよ。もうやらないつもりでいたんだけどね。

やらなければいけない、やってあげたい気持ちになってさぁ・・・。」


たまたま、そのライブのDVDを持っているということだったので

是非にとお願いして見せていただきました。


そのライブは、5年前に癌を患い、その後の数度にわたる癌の転移に打ち勝ってきたのですが、

今度は肺と骨に転移し、命がもって1年半だと宣告されているお知り合いへの感謝の気持ちで

開催したものだというのです。その時点で私は硬直状態でした。



DVDにはその方が元気な姿で映っていて挨拶をされていました。

「私が5年前に癌を宣告され、1年後に再発した時には死のうと思ったけどカラオケ仲間に支えられ

今日まで頑張ってこれました。こうしてライブを開いてくださって感謝します。

カラオケを通して本当によい人たちと出会えて楽しかった。

そして、みんなに”ありがとね”っていう気持ちで最後を迎えたいなって思っています・・・。」

見たところ50歳前後で、体も痩せてなく声にも張りがあって患っているなんてうそでしょうー、

と思えるほど健康体そのものの明るく元気のある方でした。




お客様は昨年の夏ごろカラオケの大会でお知り合いになって、

その後交流をしていく中で明るく元気で楽しませているこの女性に

”いつも元気をもらっているから何か恩返しがしたい”という気持ちでいたそうです。



死を宣告された人を見るのは初めてでしたが、本人はどんなお気持ちなんでしょう。

本当はやりきれない気持ちと死への恐怖があると思うのですが、

それを乗りこえて会場の皆さんの前で挨拶されたこの方の勇気とその気持ちに応えて

ライブで歌ったお客様の気持ちにも感動し、人って素晴らしいなぁと改めて思いました。





無常って言葉があります。万物は移り変わっていくもの。

常なるものは何もないから、社会の環境の変化に柔軟に対応していくのが経営なのです・・。

その変化に対応しようと仕事に人に向いあって、業績をあげよう・社員を育てよう・社会に役に立てよう

なんて気持ちで日々を過ごしています。

誰もが必ず死を迎えてしまいます。

私は自分が死ぬ時に自分の人生はやることはやった、生きてきた目的は果たせた、

後はよろしくって死にたいと思っています。

しかし、本当にそう思って死ねるなんてないかもしれません。


いつ死ぬかは誰にもわかりませんが、

いつ死んでもいいように自分の使命と心の整理だけはつけとかないと

と改めて考える良い機会を与えてもらいました。

この方とお客様に感謝します。

ありがとうございました。







 




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この記事へのコメント
フューネには余命宣告を受けられた本人や
ご家族のみなさまがほとんど毎日もしもの時の
ご相談にお越しになります。
たった一言でもNGワードは禁物です。
「元気なときにこそ自分を死を考える」
それが自分の人生を後悔しない秘訣です。
Posted by フューネ三浦 at 2008年02月16日 12:20
いつも母が口にしていることを思い出しました。
「どんなに喧嘩をしていても、
その人を送り出すときは、にっこり
”いってらっしゃい”っていうのよ。
それが最後になるかもしれないから。」
生きていることが当たり前と思っている毎日ですが、
生かされていることに感謝したいです。
Posted by haha at 2008年02月16日 18:24
フューネ三浦 様
やはり大変なお仕事をされています。
微妙な対応の距離感が必要なお仕事ですね。
また、いろいろなお話をお伺いしたいです。
Posted by 大宮龍幸 at 2008年02月18日 11:29
フューネ三浦 様
やはり大変なお仕事をされています。
微妙な対応の距離感が必要なお仕事ですね。
また、いろいろなお話をお伺いしたいです。

haha 様
当たり前に帰ってくると思っていると事故にあって
帰らぬ人になることもあるのですよね。
自分はそうならないと思っている人が大半なのだろうけど
そうこともあるかもしれないと思うだけでさまざまなことが違って
くるのでしょうね。
Posted by 大宮龍幸 at 2008年02月18日 11:33